私のすきなセンター小説3選

私のすきなセンター小説3選

こんにちは。7月に入っても毎日毎日 雨ばかりで、ちょっと憂鬱な気分になってしまいますね。ワクワク・ドキドキな夏がすぐ目の前まで来ていると信じて、もう少し頑張りましょう!

さて、今回取り上げるのは「センター試験で出題された小説」です。

センター試験の問題は、現代文(評論・小説)・古典(古文・漢文)の4つの大問から構成されていますが、ここで注目するのは大問2にあたる「小説」。

小説は評論に比べて解答の根拠がはっきりとしないことが多く、年度によってストーリーの方向性や文体も様々であるため、受験生時代にはなかなか苦労した記憶があります。

センター国語の試験勉強をしていれば、何十作品も読んだはずのセンター小説でも、その「読む」というのはあくまで問題を解くために行為で、物語自体をゆっくり味わうことは難しいですよね?そこで今回は、私が読んだ中で好きだと思ったセンター小説を3つ紹介していきます。

① TUGUMI/吉本ばなな

TUGUMI(下記URLより)

http://www.chuko.co.jp/bunko/1992/03/201883.html

あらすじ
病弱で生意気な美少女つぐみ。彼女と育った海辺の小さな町へ帰省した夏、まだ淡い夜のはじまりに、つぐみと私は、ふるさとの最後のひと夏をともにする少年に出会った―。少女から大人へと移りゆく季節の、二度とかえらないきらめきを描く、切なく透明な物語。(中公文庫HPより引用)

人との会話もまともにしてないような状況の受験生には、あまりに酷な物語です。そんな印象を抱いてしまうほど、キラキラと眩く、時に切なくきらめいているのです。「空気が綺麗な物語」というものがあると私は思います。TUGUMIはまさにその類です。すっきりしない天気が続く毎日だから、TUGUMIを読んで爽やかな夏の気分を味わってみませんか?

② デューク/江國香織

デューク(下記URLより)

http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000180335

あらすじ
割愛

センター試験に出題されるものとしては珍しく、抜粋ではなく全文が問題文となっている『デューク』。実はこちらは、センター試験追試で出題されたもので、それほど多くの人が試験問題として読んだわけではありません。とはいえ、会場でこの物語を試験問題として解いた人がいると思うと、彼らのことを褒めてあげたい気分になります。なぜかって? 残念ながらあまり多くを語ることはできません。短い物語であるためにあらすじの紹介すらも、この物語の良さを壊してしまう気がして省略しているほどです。きっと10分もあれば読み終わります、とにかく読んでください!!

③ 楽隊のうさぎ/中沢けい

楽隊のうさぎ(下記URLより)

あらすじ
「君、吹奏楽部に入らないか?」「エ、スイソウガク!?」――学校にいる時間をなるべく短くしたい、引っ込み思案の中学生・克久は、入学後、ブラスバンドに入部する。先輩や友人、教師に囲まれ、全国大会を目指す毎日。少年期の多感な時期に、戸惑いながらも音楽に夢中になる克久。やがて大会の日を迎え……。忘れてませんか、伸び盛りの輝きを。親と子へエールを送る感動の物語。(新潮社HPより引用)

私、筆者は中学校3年間を吹奏楽に捧げていたので、この小説には共感できるところが沢山あります。「高価な楽器の方がいい音楽ができる気がする」・「コンクールで、直前の学校の演奏をついつい聞いてしまう」などなど…
私は体育の授業以外でスポーツをしたことがない人間ですし、美術の才能もまるでないので、狭い視野からの意見になりますが、吹奏楽には不思議な魅力がある気がします。中学Aの部であれば50人で、1つの音楽をつくります。でも演奏しているときはいつでも1人。誰とも相談できないし、誰かをフォローしてあげることもできません。それでもその音楽は、演奏している、あるいは演奏のメンバーに選ばれなかった人でさえも、一緒につくりあげているものなのです。
私の感覚ですが、吹奏楽楽器の経験者というのはとても多いように感じます。小学校時代、金管クラブでトランペットを吹いていたあなたも、中学校時代、リードミスに怯えるクラリネットパートだったあなたも、高校時代、4本のマレットで軽やかにシロフォンを演奏していたあなたも、吹奏楽ってなんだ? というあなたにももちろん!!いろいろなことを感じてもらえる、そんな小説だと思います。

 

センター試験に出題された中から、私のオススメしたい小説を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?わたしはこのブログを書きながら、センター試験本番で解いた小説が脳裏をかすめ、なんとも言えない気持ちになっています…

本来、解釈は読者個人にゆだねられるべきはずなのに、「正解・不正解」がつけられ、およそ50万人もの受験生の運命を左右するセンター小説。その「正解」から解放されたとき、これらの小説は皆さんの目に、どのように映りますか?

********************************************************************M.S.